第87回未来構想フォーラム 

 「国際社会と日本の使命」

狩野土社長、講演要旨
    
            パワーポイントをご参照ください。

本日は、このような場にお招きいただき、皆様の前でお話できる事を心より感
謝するものです。こちらに来ましたら一色先生、石川社長らとお会いできてと
ても嬉しく思います。一色先生には延命茶を初め、弊社のブランドのロゴを作
っていただきました。
その頃は、私も駆け出しの時代で、失礼な事もあったかと思いますが、色々と
御指導いただきました。また石川社長とは、この近くにありました、地産の竹
井友博 社長とも色々な形でお付き合いさせていただきました。

今日、私は「国際社会と日本の使命」と題しましてお話をさせていただきます
。私は昭和36年6月13日生まれです。現在、47歳です。まだ修行中の身
でございます。
私の師匠であり、尊敬する父親が平成19年2月に他界いたしました。現在、
肉体はありませんが、魂は、この場に存在するでしょう。

父親の使命は何であったのか、それが日本の使命をどう全うするか、という事
だったのです。父がここに臨んでいるという気持ちで語らせていただきます。
これは平成20年、昨年、10月30日、東宮御所における晩餐会です。この
日、皇太子殿下は黒姫に、お越しくださいました。この日の出来事を遡り(さ
かのぼり)ながら今日、お話をさせていただきます。
それで、この晩餐会の故に長野県警から「あなたの勤めは、1時間半の工場見
学から15時
30分、きっかり工場を出発させることだ」と依頼を受けて、背中に冷や汗をか
きながら、時間を緊張して過ごしたのでございます。この晩餐会の写真が宮内
庁から公表されたときに、「ああ、良かったな」と強く思いました。今回のチ
ャールズ皇太子のわが社に対する訪問は、会社の工場を見ていただくというレ
ベルではなく、日英の関係を結ぶものとして21世紀において大切なものとし
て歓談されるものです。今の画面は晩餐会の7時間前のことなのですが、工場
にお着きになる前の事でございます。それで中庭に皇太子殿下を、迎えましま
して、妃殿下は聖路加病院に行かれておりましたので一人で、当社には来られ
ました。高松宮妃殿下も同行という事で来られました。皇室と皇室の関係に、
このようにして我々が関係できる事を感謝しております。

長野の工場には自然の薬草もあります。同時にチベットの薬草でラフマという
薬草も栽培しております。チベットでは法衣に香りを付けるものとして珍重さ
れているものです。これは血流が良くなる効能を持っております。チャールズ
皇太子が弊社に来られた昨年というと四川省の地震とかチベットの独立運動が
ありましたね。
わが社では熊笹のような薬草の仕分けは機械の助けも借りますが、基本的には
人手でやります。人間でしか出来ないものがあるもですね。人間の手というの
は凄いものを持っているのです。長野の工場ではトーモロコシから作ったティ
ー・パックを作っておりまして、土に戻すと土になって分解されるのです。延
命茶は香りに自信があります。またお釈迦様の誕生日に出される甘茶を当社で
は有機栽培しております。

先般のチャールズ皇太子が、わが社を訪問された時は、本当に汗を一生懸命に
かきました。
この訪問の目的は日英友好、150周年の記念のイベントでした。150年と
いう事は江戸末期において、イギリスと日本は友好関係を築き公使館を横浜と
神戸に開いているのです。
また、チャールズ皇太子は、わが社に来られる直前に、東大寺を訪問されてい
ます。この目的は東大寺の木造建築の凄さを研究する為です。なんと1200
年もの間、この建築物は立っているのですね。ヨーロッパでは石作りで、30
年、40年で壊れてしまうのですが、木造建築文化というに対して石作り文化
というものがあるわけです。また東大寺を御覧になったあと、シャープのソー
ラーシステムの研究所を訪問されています。これはシャープがイギリスにて事
業展開しているので、それに対しての意味での訪問という事だと思います。ま
たなナチュラリストの、二コルさんが黒姫山の山麓に住んでいるので、そこに
も行かれました。わが社では延命茶以外で生態エネルギー製法というもので様
々なものを作っております。
ちなみに、平成18年韓国に行って参りました。ソウルですけど、光エネルギ
ー研究所に行き、また有機農法の方とも情報交換することができました。
チャールズ皇太子はサブプライムローンの失敗によって、リーマンブラザーズ
ショックによって世界の金融システムが揺れ動きました。皇太子はこの金融シ
ステムの危機に多大な関心を持ち、世界の不況から立ち直ることを祈念してい
ると申されておりました。
世界的に見られる気候変動は一時的なものではなく取り返しつかないことにな
りつつあります。日本に来られた直後に学習院に行かれて環境問題の事を語ら
れました。

現在、私は、経済人として活動しているのですが、私の会社ではユニークな企
業理念を持っていると自負しております。それは環境理念です。我々の会社は
豊かな地球環境を守るために我々の活動があるという事です。
ミャンマーには私は8回ほど行っております。ミャンマーでは18万人もの人
が戦死をしているのです。行った理由は「友よ、安らかに眠れ!」というミャ
ンマー戦友会の皆様と同じ心情の発露からです。それで1970年から198
0年にかけてはパゴダ(仏舎利塔)を作りました。これが段々と古くなってき
ているので最近、修理をする為に行ったのですが、ここでとても良い薬草を見
つけることができました。

私の会社の商品コンセプトは「エコロジー商品」であるということです。主力
商品は「延 
 命茶」です。延命堂という会社の中にある、お堂ですけど、ここで父親と二
人で写真を撮りました。父親が亡くなる半年前でしたけれども、父の遺志を引
き継いで私は事業をさせてもらっております。

会社の理念におきましては、社会貢献と顧客に満足をしていただくという点は
他の会社 にもありますが、我々は日本民族の発展という事が大きな眼目とな
っております。
国際貢献という観点から見るときに、我々は、自分の民族を知らなければなら
ないと思います。
本当は自分にとりましての希望は、医者になりたかった。それは何か?それは
世界のどこ 
 に行っても人々の為に貢献できるからです。若いときは徹底して悩んだら良
いと思いま 
 す。その悩みの果てに道が見えてくると思います。
私の国際社会に対する貢献というか活動についてはミヤンマーを主な活動の拠
点としております。あそこは小乗仏教の国ですけれども、多くの若者に対して
、立派な仕事を持つ事がとても大事であるということを常々述べております。
私は食事をするという事に対して、自分の為に食するということではなく、他
者に尽くすために食するのだと思います。それは為に生きるということだと思
います。
日本という国は世界に対して大きな使命を持っていると思います。私は日本歴
史におき ましては昭和天皇、そして楠木正成、親子をとても尊敬いたしてお
ります。
自分には3人の息子がおりますが、3男が、先日、広島にぜひとも行きたいと
いうので、 一緒に行ってまいりました。そのときに、日本人として世界に、
尽くす方法を考えているのだと聞いて、とてもうれしく思った経験があります


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参加の感想:


 * 同じミャンマーを活動舞台にしているのでとても親近感を覚えた。
   発展途上国で、箱物をもって行くのではなく、地元に根ざした活動は特筆すべき
   ものである。三代に亘る、その事業系譜に関してとても本質的なところをみていると
   思った。           ミヤンマーNGO E.Y 女性

 * 企業として、それほど大きくない会社でありながら、志を世界に
    持って活動するところに感動を覚えた。年齢、47歳と自分より11歳若い
    のに、思想的バックボーンを持っている事に感心した。
                  チームアフリカNGO  男性

 * あの年齢で、あれだけ語れる方にあえて、とても嬉しかった。
   非常に宗教的な感性豊かな方です。長野の地元のロータリークラブを
   基盤にして確実に成果を出している。日本を元気にする講話、あらゆる所で
   語っていただきたい、と思います。  東大卒、作家、女性