国際協力市民フォーラム (第77回未来構想フォーラム)

何故、今,アフリカエイズ予防なのか?

パンフ1 資料 ブロードバンド フォーラム当日のメモ, 感想,  Photos  
日 時 :平成20916日(水)P.M;6:00-9:00
会 場 : 南部労政会館 第5会議室

会場へのアクセス

1,JR大崎駅南口(2F)下車徒歩2

2、左方向へ直進、突き当たり正面のエレベーターで1F(地上階)へエレベーターを降りて右方向へ20m進む。右手コンビニあり

3,鎖,車避けの入口より、エレベーター2F

*事務所の前を通り,右へ。迷われた方は,携帯:070-5464-3614 にご連絡ください。 

品川区大崎1-11-1,ゲートシティ大崎 
ウエストタワー2階
 Tel:03-3495-4915



講師: 徳永 瑞子 氏

エイズ医療活動家・60歳。助産師、看護士、助産師、大学教授。1971年からアフリカの地域医療に携わって30年以上、現在:NGO「アフリカ友の会」代表、エイズ患者の治療と予防活動。エイズで親を亡くした孤児、栄養失調の子供達のケアなど総合的活動。5人に1人がHIV感染者という中央アフリカ共和国での活動だが、2004/9、世界銀行からの援助打ち切りという大打撃を受けた。見通しの立たない中で、徳永が患者たちのために下した決断とは・・・。かくも厳しい現実に立ち向かう時も明るさを失わず、活動を続けている。

  参加費:一般:3千円, NGO/NPO専従スタッフ:2千円,学生:1千円
  定 員: 80 名 
  共催: 未来構想戦略フォーラム / アフリカ友の会
           市 民 国 連

      Tel & Fax : 0422-26-9155  e-mail : e-mirai@etate.ocn.ne.jp
            〒180-0004 武蔵野市吉祥寺1-28-3 ジャルダン吉祥寺209




 
徳永瑞子博士は国立東京第2病院勤務の後、1971年から8年間ザイール共和国で医療活動に従事、また愛育病院、聖母病院勤務を経て、1985年エチオピアの干魃被災の救援活動に参加、1991(平成3)年、アフリカのHIV(AIDS)感染者の治療と生活支援、感染予防のためNGO「アフリカ友の会」を組織、1993年には中央アフリカ共和国首都バンギ市内に「ブエラブ保健センター」を開設。近年アフリカ大陸ではHIVによる死者は毎年240万人に上り、中央アフリカ共和国のHIV感染率は、1993年の6%から現在は1520%にまで上昇、国家の存続を揺るがす問題となりつつある。

中央アフリカでは、貧困のために今日を生きるのが精一杯という人が多く、一日一食も満足に食べられないために体力が落ち、免疫力も弱まる。従って、HIVに感染した女性たちが売春をせず生きていけるよう生活を支援することは、倫理的な問題だけでなく、感染予防のためにも重要となる。徳永さんは、感染者が現金収入を得られるように洋裁教室を開き、出来た製品を輸出するようにした。また主食となるキャッサバを売らせるなど工夫をこらした。一方、HIV予防の教育に力を注ぎ、保健指導員を教育・育成し、彼らに戸別訪問をさせ啓蒙教育にあたらせている。

 HIVは慢性疾患のため、徳永さんの診療所を訪れる患者との関わりは長期化する。一人一人の患者を親身に世話し、時には金銭的な支援まで行うなど、HIV患者をはじめ、栄養失調児、生活困窮者への診療と支援を続ける徳永さんの姿は、周囲の信頼と尊敬を集めている。 (社会貢献支援財団 事務局より)

[シンギラ ミンギ]

エイズは音のない戦争であると言われている。アフリカ大陸では、1999240万人がエイズで亡くなったと推定され、この死亡者数は、アフリカ大陸で戦争や内乱の犠牲者数の十倍以上である。2030代の働き盛りの青年たちが、また子供を産み育てている若い女性たちが次々とエイズで亡くなって行く。

この本の副題は「アフリカでエイズ患者と共に生きて」というものです。「シンギラ ミンギ」とは?「ありがとう」の意味で、著者が患者と接しはじめて数年で亡くなるまでの期間、人間同士の交流を描いた中で聞く言葉です。著者の前に現れ消えていく、つまりエイズで死んでいく中央アフリカの人々を描きます。 

  *ネット上の情報を元に編集したものです。正式なパンフレットは上記3行目にリンク。

フローレンス・ナイティンゲール

「最大の辛苦は、保身しか考えない人

たちを相手にすることです。

病院で食事を各階に運ぶリフトや、今日なら誰もが知っている。ナースコールのベル。発明され導入されたのは、19世紀半ばにおけるイギリスであった。

そしてこれを実現した人物こそ、後に“クリミアの天使”と言われたフローレンス・ナイティンゲールである。

1820512日、イギリスの大資産家の家に生まれる。

当時の上流社会の娘たちは、社交界でふさわしい男性と出会い、幸せな家庭人となるのが慣例。しかしフローレンスは「自分の使命は、病気に苦しむ人々のために生きること」と天啓を感じ看護婦を目指す。看護婦は汚れた職業と蔑視されていた当時、両親は猛反対。それでも「あきらめという言葉は、私の辞書にはない」と18517月、看護の勉強のためドイツへ渡る。そして534月、ロンドンの病院に勤務し前述の数々の改革を実施する。543月、イギリスはクリミア戦争に参戦。同年10月、フローレンスは38人の看護婦を率いて戦地へと向かう。彼の地の状況は劣悪を極めた。医薬品、食糧、燃料、すべてが足りない。コレラやチフスも発生している。ここでも彼女はひとつひとつ改善に取り組む。

食事や設備の改善、物資の調達・・・・。そして痛さに苦しむ傷病兵たちに最も感謝されたのは、彼らの手を握りつづけ励ましたこと。夜もおそくまで各病床を巡回、さらに毎晩おびただしい数の手紙を書いている。本国への報告の他、兵士の家族たちに無くなった時の様子などをていねいに知らせる。120時間以上も働きづめのその献身ぶりは、兵士たちに「ナイティンゲ―ルは何人もいるのでは」と思われたほどだった。しかし、軍医や将校たちは彼女の存在を妬み、自分たちの古いやり方を守るため、彼女の行動を邪魔し攻撃。「ここでの最大の辛苦は、責任回避と保身しか考えない人たちを相手にすることです」と本国への手紙に書いている。

戦争が終結し、18568月帰国したフローレンスは、兵士たちの待遇改善のため陸軍省の改革に着手。60年には、念願の『ナイティンゲール看護学校』を設立。「ごく小さな木の実が、大いなる森林となる日を夢見て」と、晩年の彼女は看護学校の生徒や卒業生たちと語りあうことを喜びとして過ごす。

その死は1910813日、眠りについたままの穏やかなものであった。

世の中の既成概念や古い体質と闘いつつ、近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイティンゲール-----物事が変わっていくところには、いつの時代も一人の勇気ある人物が存在する。 
                                        一色 宏

毎日新聞記事


 「子どもの心を思い出してください」

    閉会の辞 セブリン鈴木(13) 子ども環境機構(ECHO)創設者

 地球を残して

 お話させて頂くこととても光栄です。 こんなことを言うのを許して頂きたいのですが、
 グローバルフォーラムを聞いていて物足りなく感じました。

 私たち子どもは自然と親密な関係を失っていません。おたまじゃくしや花や昆虫などを愛しています。
 そして人間が自然の一部であることがよく分かります。

 「価値の転換はどうすればいいのか」と一生懸命に取り組んでいる大人たちを見ていると、複雑なことを
  考えすぎて簡単なことを忘れてしまっているように思うのです。
価値の転換の秘密は、子どもの頃を
  思い出すことです。
自然の中で遊んだこと、それがどんなに好きだったか、それがどれほど大切
  だったか、と、何が正しく何が間違っていたかを思い出してください。本当に大切なことは、
  純白で偽りのないことなのです。

  あなた方の中の子どもの心は、一番大切な価値や本質を知っています。それなのにあなた方の興味は
  株や出世やお金儲けのことばかりです。

  あなた方は「子どものとき自然はいつもそばにあった」という思い出をもつ最後の世代になって
  しまうのではないでしょうか。
すでに都会の子供たちには自然に触れ合う経験はありません。

  私は二十一世紀に二十一歳になります。あなた方の残した地球で生きることになるのです。
  私たちが生きることのできる地球を残すためには、大きな変革が早急に実現する必要があります。

 本当にそれをしてもらえるでしょうか。もしあなた方がやらなければ、いったい誰がするので
 しょうか。
もうこれ以上私たちの地球を破壊することを受け入れることはできません。

 あなたがモデル

 ソマリアやバングラデッシュでは子どもたちが飢えで苦しんでいます。でも豊かな国の政府は
 分け与えることはしたくないようです。
貧困や公害をなくすことのできるお金が破壊や殺人の
 ために使われていることが不思議でなりません。

 私は子ども環境機構(ECHO)で自然の保護活動をしていますが、いつも「経済が第一だ」と
  いう論争に巻き込まれます。

 でもきれいな空気、水、土がなければどうやって生きていけるというのでしょう。あなた方は
 どうしてそれが分からないのですか。
友達の両親はタバコを吸います。そして「大人になっても
 タバコを吸ったらダメよ」といいます。でも、きっとその子はタバコを吸うと思います。

 大人は子どもの見本なのです。大人はよく言います、「子どもは大人の望み、世界を救うでしょう」と。
 それは言い訳です。
責任を取れるでしょうか。
いつも言っているではないですか。「けんかをしては
 いけない、生き物を傷つけてはいけない、分け合いなさい、欲張ってはいけない」と。

 でもあなた方はいけないことをしているではないですか。

 私の両親は環境保護の運動をしています。私は、自分の両親が変化のために組織をつくり、
 変化のために活動をしていることを誇りに思います。

 将来を失うことはとても恐ろしいことです。お金がなくなったり株が下がったりすることとは
 比較になりません。
私はたくさんの動物、鳥や昆虫を見ることができましたが、果たして私の
 子どもはそれらを見ることができるでしょうか。

 あなた方は子どものとき、こんな心配をしたことがありましたか。
 すべてはあなた方の時代から起こり始めています。そして「まだ十分時間と答えがある」ように
 振る舞っています。
でもオゾンホールの修復の仕方を知らないでしょう。死んでしまった川に
 鮭を呼び戻せないでしょう。
絶滅した動物たちを生き返らせられないでしょう。砂漠になった
 森を元に戻せないでしょう。
それができないのならせめて、もうこれ以上壊すのは止めて下さい。

 ブラジル地球サミットのとき、リオで道に住んでいる子どもを見てショックを受けました。
 その一人が私に「もし僕が金持ちだったら、みんなに食べ物や服や小屋をあげるのに・・・・」と
 いました。

 必要なものをすべて持っているあなた方がなぜほしがるのでしょうか。このグローバルフォーラムで
 聞いたことは去年リオでも聞きましたが、混乱はさらにひどくなるように思われます。

 会議で決めたことが実行されるのはいつのことでしょう。本当に心配でたまりません。
 あなた方は私たちのモデルです。私たちはあなた方のようになろうとしているのです。

 どうかお手本を見せて下さい。勇気を失わないで下さい。「他の子の言うことなど気にしないで。
 人の真似をするんじゃありません」と言うのではありませんか。

 どうして変化を恐れるのですか。あなた方は何を遺産として私たちに残してくれるのですか。
 世界中の子どもたち、未来の人たち、動物、植物を代表して尋ねます。
 「あなた方が待っているのはいったい何ですか」
   
                           ありがとうございました。


  『国際緑十字』憲章

           名称と事務所
『国際緑十字』(International Green CrossIGC)と称し、オランダとジュネーブ及び理事会
の決定する世界各都市に事務所を設置する。

2.          
 1) 序論
 生命は危機に瀕している。すべての生命はお互いに無くてはならない存在である。人間は生命
 の糸の一本に過ぎず、生態系に依存している。しかしわれわれは生態系に重大な打撃を与え、
 危機は切迫している。われわれには破壊と浪費を復元する特別な責任がある。

   2) 原則
  持続可能性/価値の転換/教育と啓蒙/ボランタリー/独立性/個人性/協力/公開/地域性と国際性/
  多様性
/地球村の実現

  3、目的
  人為的環境破壊の救済とその予防に必要な転換の奨励。対話により環境問題への関心や理解を増進し、
  環境破壊の根本原因を明らかにする。正しい環境政策に基づいて国際的な環境保護法の発達を促す。
  人類と自然との新しい関係への転換を遂行し,普遍的な価値に基づく新しい文明と秩序を緊急に促進する。

 4. 活動と実践
    本憲章の枠内のあらゆる組織と協力し、目的の実現に向けてあらゆる活動を着手する。

地球市民機構“市民国連”の趣旨

 いまから88年前、国連の前身であった「国際連盟」の事務次長に就任した新渡戸稲造先生は、
 自然や、子どもたち、弱き者を深く愛した人であり、「全人類が兄弟となり、戦争が人類を
 引き裂くことのない未来を私は夢見る」と申されました。

 しかし、没後75年の歳月が流れた今日も、未だに世界は武力紛争やテロ、そして数多くの
 地球的問題群によって深刻さを増しています。

 この問題は、「子孫や生命を脅かす存在」として国家や国連の存在努力にかかわらず私たちに
 立ちはだかり、人びとをたじろかして、無力感に落しめています。

 この如何ともしがたい現状認識を転換させるためには、国家や国連だけに委ねるのではなく、
 全人類の共存と人間の尊厳にかかわる問題として、一人一人の人間が主体性をもって、
 “未来からの使者”―「子どもたちのために」責任があるということを自覚して、
 愛と勇気ある行動を起こしていく一歩を踏み出し、地球市民として、連帯運動に高めてゆく
 ことが急務であります。

 純粋な民間団体として設立された「ナショナルトラスト」の成功例の如く、各国の国民大衆の
 信頼と支持を最大限に重視した、新しい「市民国連」―人類同胞として、社会や人間の
 「矛盾的関係」を「必然的関係」に、「対立的関係」を「共存的関係」に、また「相互否定的関係」を、
 「相互補完的関係」に、「感情的対立」を「互敬的感情」に高めて、不信を信頼にかえて、人類家族、
 地球共同体の一員として、私たちは、人びとを愛し、信頼の輪を広げ、新しい人類愛の絆をつくりゆく
 主体者になるべく努力しなければならないと考えます。誰びとの生命の中に内在する尊極なる美質
 「神聖なるもの」を見出すとき、大いなる力となり、愛と熱意は智慧と開花し、自立個人となって、
 自他の尊重、差異や多様性の尊重、自由と公正、寛容の精神は、国籍を超えて共感、共鳴するもので
 あると確信しています。

 マハトマ・ガンジーは「一人に可能なことは、万人に可能である」と言いましたが、この信念に立って
 「一人ひとりを大切に」「一人の人間の真実は、万人の真実である」との思いで、それぞれの立場で、
 たとえどんなに小さなことでも愛の心をもって行動していくことを誓うものであります。私たちは、
 
NGOの各団体組織、NPOとの誠実な対話を幾重にもかさねて、新渡戸稲造先生も夢見た「真の平和と文化」
 の人類共福の世界に向かって尽力してまいります。

 トルストイは言った。「善を愛する者たちが手を組もう。そして旗印は一つだけ―実践的善行をしよう。」                                                       一色 宏