第68回 未来構想フォーラム  開催趣旨全文

        美しい日本の可能性 

本年最終のフォーラムは,安倍前政権が唱導した「美しい国づくり」プロジェクトを取り上げます。

日本の現状で最も憂うべきことは、国家理念,国民が目指すべき目標が希薄であることです。
明治維新以来,富国強兵を国家目標として来たわが国は、第2次大戦で敗戦後,富国を目標と
して奇跡的な戦後復興を果たし, 80年代はジャパンアズNO1と言われた時代もありました。

しかし,‘90年前後,バブルの崩壊、湾岸戦争におけるショック以降は,経済を超える指標を模索
している過程にあると言えます。

西欧文明は、「自由」「平等」「人権」「福祉」「民主主義」等をモットーに近代化,驚異的な科学
革命を齎しましたが,反面,核の脅威,地球環境の破壊、非人間化の古今未曾有の文明史的
危機をも齎しています。西欧文明の根底にある個人主義は環境から切り離して存在を捉える,
命の無い,切花です。21世紀の新しい文明は、「共生、共感、関係性こそ存在の本質的実相で
ある」する東洋文明の土壌から生まれることが期待されます。

安倍政権が掲げた「美しい日本づくり」は一政権の政策目標というよりは,政権を超えて日本
国民が目指すべき普遍的、かつ身近に感じられる国家目標と言えないでしょうか?

今年、4月に立ち上げ,9月に解散となったこのプロジェクトは,わずか半年の間に多くの知的
遺産を残しました。今回その成果を事務局を担当された鈴木憲和氏にご披露いただき,皆様と
未来の日本づくりを真摯に討議致したいと存じます。またプロジェクト創設の精神を継承し、
世界へ向けた全国的国民運動の可能性をも模索いたします。

来年1月で本会は7周年を迎えますが,同志の志を束ね,ネットワークすることにより,官主導から
民主導のプロジェクトへ移行し,政権交代と関係の無い,普遍的国民運動として永続して行くこと
でしょう。

「祖国が何をしてくれるかを問う無かれ!祖国のためにあなたは何が出来るかを問いたまえ!」
J.ケネディーの自立自助の奉仕精神で行動しようとされている有志の皆様の積極的ご参画・
ご協賛をお待ち申し上げております。

  平成19年11月吉日
                  未来構想フォーラム 共同代表
                                     大脇準一郎・新谷文夫