「Amazing Grace」                    「驚くくばかりの神の恵み」
by Captain John Newton [1725-1807]

Amazing grace! how sweet the sound         おどろくばかりの神の恵み なんてうるわ
                                しい響きだろう 
That sav'd a wretch like me!               神は私のような罪深き者も救われた
I once was lost, but now am found,          私は見失われたが,今,見いだされたのだ
Was blind, but now I see.                 盲目だったのに 見ることもできるように
                                なったのだから

'Twas grace that taught my heart to fear,      私の心に畏れることを教えたのも恵み
And grace my fears reliev'd;               そして私の心を畏れから解放したのも恵み
How precious did that grace appear,          なんと恵みは貴くも現れたのか
The hour I first believ'd!                  私が初めてそれを信じた時に

Thro' many dangers, toils and snares,         多くの危険や苦闘や誘惑を
I have already come;                    私は、乗り越えて来た

'Tis grace has brought me safe thus far,       かくまで私に安らぎを与えて下さった御恵
And grace will lead me home.              みは、私を故郷へ導いてくだるだろう。

The Lord has promis'd good to me,           主は私に良きことを約束された
His word my hope secures;                主の言葉は私の望みを保証する
He will my shield and portion be,             主は私の盾となり私の一部となる
As long as life endures.                   命のながらえる限り

Yes, when this flesh and heart shall fail,       そうこの肉体と心が朽ちて
And mortal life shall cease;                限りある命が終わるとき
I shall possess, within the veil,              私は帳の中に隠されている
A life of joy and peace.                   喜びと平和の命を得るだろう

The earth shall soon dissolve like snow,        いつかは地球も雪のように消えるだろう
The sun forbear to shine;                 太陽も輝きを失うだろう
But God, who call'd me here below,           しかし私に呼びかけてくれた神は
Will be forever mine.                     常に私と共にあるだろう

◇アメージンググレイス(ヴァイオリン演奏)

アメジンググレシス(パイプオンルガン)

◇アメージンググレイス(オルゴール)

◇アメジンググレシス(本田美奈子;2004.10.14)

  作詞者のJohn Newton は1725年7月24日ロンドンで生まれました。お父さんは地中海航路
の商船の指揮官で、彼も11歳の時から父に従って船に乗り、仕事を手伝うようになりまし
た。やがてお父さんが引退したあとはひとりで船乗りとして働くようになるのですが、あ
る時乗組員になった船がアフリカのシェラレオネからアメリカ大陸へ黒人を奴隷として運
ぶ船でした。そして彼はこの船で、彼自身が奴隷のように過酷な労働を強いられます。

そんな彼を救出したのは彼の父の友人の船長さんでした。彼はその後独り立ちして自分で
船を持つようになりますが、その若き船長となった彼に託された仕事が、また奴隷の運搬
でした。アフリカとアメリカを今度は自分が指揮して黒人たちを運搬するようになったの
ですが、そんなあるとき、彼は航海中に大きな嵐に出会います。

船がかつてないほど激しく揺れ、浸水も起きてもうダメかと思った時、彼は初めて「神よ
助け賜え」と心から祈ったのです。すると不思議なことにその祈りのあと急に嵐はやみ、
彼の船は奇跡的に助かりました。

この時、彼の心の中で大きな転向が起きました。彼はそれを自分の第二の誕生日としてし
っかり記憶していました。それは1748年5月10日、彼が22歳の時です。

それまで奴隷船の黒人たちは家畜以下の扱いをうけており、トイレなども行かせてもらえ
ず垂れ流しの状態だったのですが、これ以降、彼の船に乗せられた黒人奴隷たちだけは最
低限の人間としての尊厳だけは守られるような扱いをされるようになりました。

やがて彼は1755年頃に病気がもとで船の仕事から引退しますが、この後の人生を彼は一生
神に仕えるために過ごしました。ラテン語を学び、聖書も勉強しなおして、10年後には教会の
神職の地位を得ています。

このアメイジング・グレイスは1765年頃に書かれたものと思われますが(作曲者は不詳)
オリジナル のメロディは黒人霊歌、イギリスの民謡など諸説あり不詳ですが、
 黒人霊歌が元であるという意見の方が多いようです。、奴隷貿易などという罪深いことを
していた自分のようなものにまで、神は祈りに応えて 救いを与えてくれたという奇蹟に対する
感動を歌ったものです。。John Newtonは1807年12月21日に亡くなっています。
       (インタネットfortune and Lumiさん等から編集)